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今回はフレグランス製品の香りが変化することについて、
商品の外箱や値札の横で紹介されていることの多い
- 「トップノート」
- 「ミドルノート」
- 「ベースノート」
これらの用語について簡単に解説しています。
今回の記事は
- これから香水などのフレグランス製品を使い始める人
- サンプルと実際の香りの違いに困っている人
に見ていただきたい内容となっています。
みなさんは香水やリードディフューザーなどのフレグランス製品を購入したときにこんな経験ないですか？
- 「買った時(サンプルで試した時)と違う香りがする…！」
- 「こんなはずじゃなかった…。」
購入後、思っていたのと違う香りだとモヤモヤしますよね…。
実は、香水やフレグランス製品の香りは時間が経つとともに変化していきます。
香りの変化は大きく分けて3段階に分かれており、それぞれの段階を
- トップノート
- ミドルノート
- ベースノート(ラストノート)
と分けられています。
今回はこの3段階について詳しく解説し、それを踏まえたフレグランス製品の選び方について解説していきます。
香りは時間の経過とともに変化する
フレグランス製品は香料やアルコールなどの揮発性成分(常温でも液体→気体へ変化しやすい成分)でできています。
揮発性とは、液体→気体へ変化のしやすさです。
揮発成分の中でも揮発性(気体へ変化しやすさ)には差があるため、開封していると徐々に成分のバランスが変わってきて、香り方が変わってきます。
密封時には問題ありませんが、開封後はアルコールなどの揮発性成分(気体へ変化しやすい成分)が先に外へ逃げていくことでフレグランス製品の香り方に変化が出てきます。
この香り方の変化が大きく分けて3段階あります。
それぞれトップノート、ミドルノート、ベースノートと呼ばれるものです。
順番に見ていきましょう。
1.トップノート
トップノートはフレグランス製品開封後の最初の香りです。
時間としては開封してから10分頃までの香りで、その製品に対する第一印象の香りとなります。
レモンやグレープフルーツなどのシトラス系やローズマリー、ペパーミントといった
はっきりとしたフレッシュな香りのものが多いです。
香水などのサンプルを試している時に判断するのはトップノートの香りになります。
トップノートに採用される成分は非常に揮発しやすい(揮発性が高い)成分と言えます。
2.ミドルノート
その製品のメインとなる香りです。
製品開封後、30分程度経過後の香りで
トップノートよりも長い時間香ります。
香りはローズやジャスミン、イランイランなどのフローラルな香りで構成されていることが多いです。
次のベースノートは重厚な香りが多く、香り始めがやや不快に感じることもあるため、ミドルノートはその不快感を和らげる働きもあります。
トップノートの延長のような位置づけです。
3.ベースノート
いわゆる「残り香」と呼ばれるような香りです。
使用後、2時間以上経過した後の香りで
香料の中でも揮発性の低いもので構成されています。
ベースノートに採用されている成分は他の香りの分子をつなぎとめて揮発するのを遅らせて、香り全体の持続性を高める役割もあります。
香りはムスクやサンダルウッド、ミルラなど重厚感があり、温もりのあるものが多いです。
使う量が多すぎると、ベースノートの香りが重くなって不快な香りになりがちです。
フレグランス製品を選ぶときのポイント
ここまで解説した
- 「トップノート」
- 「ミドルノート」
- 「ベースノート」
の特徴を踏まえた商品選びのポイントを紹介していきます。
残念ながら、フレグランス製品は実際に使ってみるまでサンプル通りの香りになるかわからないです。
その理由としてここで挙げるポイントは3点です。
- トップノートだけで判断できない
- 最終的な香りはベースノート
- 柔軟剤や体臭など他の香りと混ざる
順番に見ていきましょう。
トップノートだけで判断できない
トップノートは香り始めの10分にも満たない最初の香りです。
トップノートの香りだけで判断してしまうと、その後変化した香りが気に入らないものであった場合、
製品選びに失敗したことになります。
できれば、30分待ってみてミドルノートの香りまで試してから購入すると良いでしょう。
サンプルを試すときは30分程度待ってみて、香りがどのように変化するのか確認しましょう。
最終的な香りはベースノート
どの製品も最後は落ち着きのある香りのベースノートになります。
ベースノートになるまでは2時間以上かかると言われています。
香水売り場でサンプルを使って2時間も居座るわけにはいかないので、
製品を実際に試してみるまではどういった香りになるか何とも言えません。
この辺りは購入して初めてわかる部分になります。
柔軟剤や体臭など他の香りと混ざる
人の体臭は、次に挙げるような様々な要因で構成されています。
- その人の生活環境
- 衣服の柔軟剤
- 香水
こうした要因が絡み合った結果、個性が出てきます。
そのため、気にいった香水を使ったとしても、必ずサンプル通りに香らせることができるかは未知数です。
自分の出している香りのセルフジャッジが、難しいのも困ります。
まとめ：香りは変化する？香りの変化3段階(トップノート・ミドルノート・ラストノート)について
今回は香りの変化として「トップノート」「ミドルノート」「ベースノート」について解説しました。
この3つを簡単にまとめると
- トップノート：～10分までの香り。シトラス系が多い。
- ミドルノート：30分～2時間の香り。フローラル系が多い。
- ベースノート：2時間～の香り。ウッディー系が多い。
となります。
これらの香りは完全に時間で分かれているわけではなく、徐々に変化していきます。
わずかな割合ですが、始めの段階でベースノートの香りも混じっています。
どのくらい香るかは、製品の香料の配合次第になってくるので自分に合うものを見つけていきたいですね。
残念ながら、「フレグランス製品は実際に使ってみるまでサンプル通りの香りになるかわからない」
と言い切れる理由としては次の3つあることを紹介しました。
- トップノートだけで判断できない
- 最終的な香りはベースノート
- 柔軟剤や体臭など他の香りと混ざる
ただし香水の香りは強いので、サンプルに近い香らせ方をすることは十分可能です。
サンプルの香りはトップノート(30分待ったならばミドルノート)の香りであるため、
サンプルを通じて一番長く感じることになるベースノートの香りを体験することは難しいです。
ここは仕方ない部分だと思うので、サンプルで確認する際は
せめて30分後のミドルノートまで体験してから判断することをオススメします。
今回の記事でフレグランス製品選びの参考にしてもらえたらと思います。
以上、「香りは変化する？香りの変化3段階(トップノート・ミドルノート・ラストノート)について解説」という話題でした！
