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- 定期試験前にやるべき準備の流れ
- 勉強の優先順位をつける方法
- 計画倒れしないスケジュールの立て方
- 1日の勉強タスクの具体的な書き方
薬学部の定期試験、どこから手をつければいいのか分からず焦っていませんか?
ただがむしゃらに勉強するのではなく、
「正しく計画すること」こそが
合格への近道です。
- 勉強の優先順位がつけられない
- 毎回計画倒れで終わってしまう
- 何から手をつければいいかわからず不安になる
といった悩みを抱えている方は、
この記事で紹介する方法を試してみてください。
大前提として、今回紹介する勉強計画は
試験本番まで1か月以上の時間がある場合に有効な方法です。
定期試験で失敗したくないのであれば、
試験2か月前からの準備をオススメしています。
詳しくは下の記事で解説しています。

この記事では勉強計画を立てる具体的な
方法を紹介します。
私自身、薬学生時代に成績上位から
留年寸前まであらゆる状況を経験しました。
その中で実感したのは、
計画の立て方ひとつで結果が大きく変わるということです。
薬学部の試験勉強は、次のようなステップで計画を立てるとうまくいきます。
- 試験日と範囲を確認し、「全体像」をつかむ
- 科目ごとに過去問の出題傾向・
得意不得意を分析し、勉強の
優先順位をつける - 1週間ごとに大まかな予定を組み、その上で1日ごとのタスクを
書き出す - 1日ごとのタスクは「今日は最低限これだけやればOK」と思える量に絞る
- 週に1度、計画のズレや遅れを
見直して調整する
この記事では、こうした勉強計画の立て方を具体的な例とともにわかりやすく解説しています。

読み終えるころには、自分に合った計画の立て方が
見えてくるはずです。
ぜひ最後まで読んで、定期試験を自分の
ペースで乗り越えましょう。
Step1|全体像をつかむ!まずは試験範囲とスケジュールの把握
試験日程を確認し、全体の流れを俯瞰する
まず取りかかるべきは、
試験スケジュールの把握です。
「いつ・どの科目の試験があるのか」を
明らかにすることで、勉強にかけられる
日数を逆算しやすくなります。
下記のように、簡単な一覧を作ってみましょう。
この段階は、あまり時間をかけずにサッと終わらせて大丈夫です。(後で作り込むので、ざっくりでオッケー。)
科目名 | 試験日 | 難易度(予想) | 準備期間の目安 |
---|---|---|---|
薬理学 | 7/10 | やや難しい | 約10日 |
生化学 | 7/13 | 普通 | 約7日 |
病態学 | 7/17 | 難しい | 約12日 |

Googleカレンダーや紙の
スケジュール帳を使って
可視化すると、全体像が
ひと目で分かります。
「この試験日の科目はどれも難しいやつだ…。この日の科目は前もって準備しておかないと!」
こういったケースに早めに気づいておく
ことで、焦らずに計画が立てられます。
試験のスケジュールを把握しておくことで、試験が連続する時期はどの科目から
優先的に取り組むべきかも見えてきます。

このステップを飛ばしてしまうと、気づいたときには時間切れ…なんてことも。
出題範囲と必要なレベルを科目ごとに把握しよう
勉強を始める前に欠かせないのが、「どの
範囲を、どの程度まで理解しておくべきか」を科目ごとに見極めることです。
この作業を怠ると、時間をかけたわりに
得点につながらない非効率な勉強になってしまいます。
まず確認しておきたいポイントは
次の3つです。
- どこが出やすいか(頻出テーマ)
- どんな形式で出題されるか(記述・選択・計算など)
- どの程度までやりこむか(ノート、教科書、過去問)
この3つを押さえることで、無駄を省いた
勉強計画が立てられるようになります。
少し具体例を紹介します。
例えば薬理学と物理化学では、試験の
出題傾向や勉強のやり方が違ってきます。
【具体例】薬理学と物理化学では
対策がまるで違う!
科目名 | 出題の傾向 | 必要な資料と深さ |
---|---|---|
薬理学 | 過去問とほぼ同じ問題が多い | 講義ノート+過去問で十分 |
物理化学 | 初見の計算問題や応用問題も多い | 教科書の章末問題までやっておく必要あり |
※ ここで出てくる””出題の
傾向””は、あくまでも一例です。出題傾向は必ずご自身の過去問で確認してください。
上の表からわかることは、
「薬理は過去問中心でも点が取れるけど、物理化学は基礎からやらないと厳しい…!」
ということです。

同じ勉強量でも、科目毎に成果の出やすさが大きく
異なります。
過去問だけで十分な科目もあれば、教科書の細かい定義や演習問題までカバーしないと点が取れない科目もあります。
それを見極めないまま「とりあえず全部読もう」と進めてしまうと、試験直前に時間が足りなくなる恐れがあります…。

結果として点の取りやすい科目に手が回らないことも…。
「どれくらいやれば合格ラインか?」を
早い段階で掴んでおくことが、全体の戦略を立てる土台になります。
授業の内容をつかめていると、出題されそうな範囲やポイントも自然と見えてきます。

「授業が難しい…。」と感じている方は、予習方法を
一度見直してみるのが
おすすめです。
下の記事で、効果的な予習のやり方について解説しています。

Step2|科目ごとにメリハリをつける!優先順位のつけ方
過去問の出題傾向から配点の高い単元を優先しよう
効率よく得点を取るためには
全範囲をまんべんなく勉強するのではなく、配点の高い単元に重点を置いて学習することが大切です。
その判断材料として最も有効なのが、
過去問の分析です。
まずは、過去問から「傾向」と
「対策の優先度」を見抜きましょう。
過去数年分の問題を見て、
次の点に注目してみましょう。
- よく出る単元(毎年出題されているテーマ)
- 記述や計算など、配点が大きそうな設問のある範囲
- 出題形式が変わらない、必ず得点したい単元の範囲

確実に分析するために、過去問は3年分以上集めておきたいところです。
例えばこんな表を作ると整理しやすくなります。
科目名 | 頻出単元 | 配点の目安 | 対策の優先度 |
---|---|---|---|
生化学 | 酵素・代謝経路 | 高 | ◎ |
病態学 | 生活習慣病系統 | 中~高 | 〇 |
薬理学 | 自律神経系 | 低 | △ |
「この単元は毎年出ているから10点以上の価値があるな…。」
こういった得点源を見つけたら、そこから優先して取り組みましょう。
ただし、ここで注意したいのが「過去問で1回も出ていないから、この単元は捨てよう」と割り切ってしまうことです。
薬学部の試験は全体的に点を取っていく必要があるため、
配点や出題頻度が低めの単元でも、まったく手をつけないのはリスクが高いです。

どんな単元でも、最低限の知識は押さえておくのが
安心です。
すべてを同じ熱量でやる必要はありません。
次のように重要度に応じて勉強の力の入れ具合を調整するのがポイントです。
- 特によく出る単元(配点も高め)
→ じっくり理解して、演習で
仕上げる - 出題はあるが、そこまで比重は高くない単元
→ 過去問をもとにポイントを
絞って効率よく学習 - あまり出題されない or 配点が少なめな単元
→ ノートをざっと見直して、
穴埋めや暗記中心に軽く復習
こうしたメリハリのある取り組みが
時間と労力のロスを防ぎ、合格ラインを
超える近道になります。

ただし、余裕がある人や
高得点を狙っている人は
まんべんなく勉強しましょう!
時間配分の目安を決める
勉強計画を立てるときに大切なのが、
「どの科目に、どれくらいの時間をかけるか」という時間配分の設計です。
やみくもに勉強しても重要な単元に手が回らなかったり、
逆に時間をかけすぎて他の教科が崩れたりしては元も子もないです。

限られた時間をどう振り分けるかが、試験結果を左右します。
まずは科目の優先度と理解度をセットで考えます。
時間の使い方は、次の2つの視点で決めるのが効率的です。
- 出題頻度・配点の高さ(科目や単元の重要度)
- 自分の得意・不得意(理解度)
この2軸をかけ合わせると、科目毎に
「どれだけ時間をかけるか」が見えてきます。
下の表は出題傾向と自分の理解度をもとに、各科目の優先度と勉強時間の目安を
決めるための早見表です。
状態(出題頻度と理解度) | 優先度 | 勉強時間の目安 |
---|---|---|
よく出ていて苦手 | 高 | 時間をしっかり確保して対策 |
よく出るが得意 | 中 | ポイントを絞って効率よく復習 |
あまり出ないが苦手 | 低 | 最低限の確認にとどめる |
あまり出ず、しかも得意 | 最低 | 試験前にざっと見直す程度 |

「よく出ていて苦手」に
一番時間を使いたいですね。
全体の時間配分が見えてきたら、
まずは1週間単位で大まかなスケジュールを作るのがおすすめです。
- 重点科目:週4〜5回の勉強時間を確保
- 他の科目:2〜3回程度を目安にバランスよく配置
- 週末に「調整日」や「復習日」を用意しておくと安心
その上で、毎朝「今日は何をやるか」を
ざっくり決めておきましょう。
あらかじめやるべきことを決めておくことで、集中してテスト勉強に取り組めます。
「今日は有機と生物を2時間ずつ。時間が
余ったら英語の復習」
こんな感じでOKです。
きっちり時間で区切る必要はありません。

むしろ予定通りにいかなくても立て直せる余裕を持たせるほうが、継続しやすくなります。
「ちゃんと間に合うかな」と焦ってしまうと、計画もうまく進みません。
そんな不安を和らげるための対策を、
こちらの記事で紹介しています。

Step3|毎日コツコツ進める!
ToDoリスト式学習のすすめ
週単位でおおまかな勉強スケジュールを
立てたら、次にやるべきことは「1日ごとのタスクに分解すること」です。
計画を細かく落とし込むことで毎日の勉強に迷いがなくなり、「何から始めよう…」
という時間のムダを防げます。
1日ごとのタスクに分解するメリットについて
1日ごとのタスクに分解して書き出すと、
以下のようなメリットがあります。
- 今日やることが明確になり、迷いが減る
- モチベーションを維持しやすくなる
- スキマ時間を有効活用できる
- 学習リズムが整いやすくなる
「今日はこれをやる」と決まっていると、勉強に取りかかるハードルがぐっと下がります。
時間が限られている中で「何からやろう…」と悩むことがなくなり、気持ちにも余裕が生まれます。
また、タスクを書き出すことで自然と進捗が見えるようになり、モチベーション維持にもつながります。

紙の手帳でもスマホのメモでも、毎日目にする場所に置いておくと勉強への意識が持続しやすくなります。
タスクが明確だからこそ、移動中や空き時間といったスキマ時間にもすぐ手をつけられるのもポイントです。
まとまった時間がなくても「今ならこれができる」と思えることで、全体の学習量も自然と底上げされます。

時間が空いた時にすぐに取り組めるようになると、◎です!
こうした小さな積み重ねが、
最終的に試験前の安心感につながります。
完璧な計画ではなくても、「今、何の勉強をやるべきか分かっている状態」を目指して
1日ごとのタスクをゆるく書き出していきましょう。
1日ごとのタスクに分解して書き出す
1日ごとの予定を立てるときは、
細かく決めすぎないのがコツです。

時間割のようにガチガチに計画してしまうと、
少しでもズレたときに修正が難しくなり、かえって
挫折の原因になりかねません。
そこでおすすめなのが、「ざっくり決めておくけれど、何をするかははっきりさせる」計画の立て方です。
- 薬理の重要ポイントをまとめる
- 生物の過去問10問を解く
など、1日単位のToDoリストとして
“科目 × タスク”の形で1日2〜3個程度に
絞っておくと取り組みやすくなります。

このくらいのゆるさで予定を立てておけば、急な予定変更にも対応しやすく、
無理なく継続できますよ。
1日ごとのタスクを下のように書き出しておくと
やるべきことが明確になり、勉強に迷わず取り組めます。
例|1日のタスクを書き出すイメージ
日付 | 勉強内容 |
---|---|
8/1(木) | ・薬理:α、β遮断薬の作用をまとめる。 |
・有機化学:芳香族化合物の構造暗記 | |
・生物:ミトコンドリア系統 | |
8/2(金) | ・薬理:副交感神経系関連の薬の暗記 |
・生物:ミトコンドリア系統の問題を解く(8/1の復習も) | |
・分析化学:第1-3回講義の復習 |

「今日は最低限この3つだけやればOK!」と思えると、気が楽になりますよ。
日々のタスクを整理したら、次は
「どう勉強するか」がカギになります。
合格ラインを越えるための基本戦略を
まとめた記事も参考にしてください。

まとめ:薬学部の定期試験攻略!勉強計画術
ここまでご紹介したように、試験勉強は
計画の立て方次第で楽になります。
特に意識したいのは、次の3つです。
- 全体の流れをつかんで、やるべきことを見える形にする
- 科目ごとに勉強する量と、どこまで理解・暗記するかを調整する
- 無理のないペースで、毎日少しずつ取り組む
はじめはうまくいかなくても大丈夫です。
予定がずれても、焦らず少しずつ軌道修正すれば、ちゃんと前に進めます。

何をすればいいか決まっていると、スッと行動に移しやすいです。
定期試験が終わると、
少しホッとしますよね。
でもそのまま放っておくと、
教科書がどんどんたまっていきます…。
定期試験が終わったタイミングで
“教科書整理”もしておきませんか?
こちらの記事は教科書を処分するか悩む方のために、後悔しない判断基準について
解説しています。

「なんとなく残してるけど、もう使わないかも…」
そんな教科書、実は思っているより高く
売れるかもしれません。
教科書をどうやって処分するか考えている方は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください

定期試験の勉強は
頑張る期間が決まっているからこそ、
やり方を工夫すれば必ず乗り切れます。
あなたの努力がしっかり実るよう、
少しでも参考になればうれしいです。
以上、「薬学部の定期試験攻略!勉強計画術」という話題でした!