薬学部の高校物理、復習は本当に必要?

薬学部の高校物理、復習は本当に必要?

この記事を読んでわかること
  • 薬学部で本当に必要な
    高校物理の範囲
  • 最低限おさえるべき3つの分野
    (力学・熱力学・電磁気)
  • 教科書・動画・参考書を使った
    効率的な復習法

「薬学部に入るのに、高校物理は全部復習した方がいいの?」

「物理苦手だけど、大丈夫かな…」


これから薬学部で勉強を始める新1年生の みなさんの中には、そんな不安を抱えている方が多いと思います。

結論から言えば、
薬学部で高校物理をすべて復習する必要はありません

正直、大学の授業でやったことをしっかり理解できていれば問題ないです。

…とはいっても、

「まだ物理系の授業やってないし、不安!」

という人もいると思います。

本記事では
「薬学部で実際によく出る範囲」に絞ってどこをどう復習すれば良いのかを
丁寧に解説します。

力学・熱力学・電磁気の3分野にフォーカスし、やるべきポイントをやさしく紹介しています。

筆者自身、薬学生時代にさまざまな勉強法を試し、学年上位から留年の一歩手前まであらゆる成績を経験しました。

だからこそ伝えられる、
物理が苦手でも乗り越えられる
復習戦略をお伝えします。

この記事を読めば、漠然とした不安がスッと軽くなり

「ここだけやれば大丈夫」と自信を持って準備ができるようになります。

薬学部の授業で高校物理は必要?

どんな科目で物理が関係する?

薬学部では「物理系の科目」が
いくつかあります。

  • 物理化学:物質の性質や反応を数式で説明する
  • 薬剤学:薬の設計・体内での動きを考える

こういった科目は
高校物理の知識があるか無いかで、
理解のスピードや楽さが
大きく変わります。

全部を完璧に覚える必要はありませんが、最低限の考え方・基礎知識を知っておくと
授業中に置いてかれることが少なくなり
楽になります。

物理が苦手でも単位は取れる?

授業や教科書は
基礎から丁寧に教えてくれることが
多いんです。

なので、高校物理が苦手だった人でも
意外となんとかなる場合が多いです。

でも、実際に授業が始まると
以下のような不安を感じる人は
多いものです。

  • 公式が覚えられない
  • 物理用語に苦手意識
  • イメージがわかない

これらは決して珍しくありません。

1つでも当てはまっていて、
ウッ…となった人は

ちょっとした高校物理の復習を
しておくことをオススメします。

理解のスピードが上がり、
気持ちも楽になりますよ!

高校物理の復習は全部やらなくてOK

全部の範囲を復習しようとすると、
正直しんどいです。

しんどいので、本当に必要な分野から
おさえていきましょう!

最優先でに復習するべきなのは
次の2つです。

  • 「熱力学」
  • 「電磁気」

この2つの分野は
国家試験でも普通に出題されます。

とりあえず、この2つをおさえておけば
物理が苦手でもなんとかなります。

「力学」も大事そうな気がしますが、
上の2つに比べたら後回しで良い気が
します。

必要なところだけ復習するのがポイントです。
効率良くやるのが
大事です!

① 熱力学(熱や温度の考え方)

薬学部では気体やエネルギー変化を扱う
問題が多いため、「熱と温度の関係」は
必須の知識になります。

「熱力学」でおさえるべきポイント
  • 熱エネルギーと温度の違い
  • 気体の法則(ボイル・シャルルの法則)
  • 熱力学第一法則

熱力学の考え方は、薬学部で避けて通れない超重要ポイントです。

物理化学の授業で
必ず触れる分野になるので、
高校物理の範囲は復習しておくべきです。

「熱力学第一法則」や
「ボイルシャルルの法則」は、物理化学の期末試験で普通に出題されます。

② 電磁気(電気回路など)

薬学部の授業では、
電気に関する基本的な考え方が
必要になる場面があります。

「電磁気」でおさえるべきポイント
  • オームの法則(V=IR)や電力の公式(P=IV)を使った計算
  • 磁界や磁力線
  • 電荷

第106回薬剤師国家試験では、
AED(自動体外式除細動器)に関連して

「電力の公式」を使った計算問題が
実際に出題されています。

問題自体は中学で習うレベルの計算問題
でしたが、医療現場と物理知識がつながる重要な例となっています。

今後も国家試験で電磁気に関する問題が出題される可能性は十分にあるため、

電磁気の分野は薬学生にとって避けて通れない知識と言えるでしょう。

③ 力学(物体の動きやエネルギー)

上記2つの分野と比べると
優先度は落ちますが、

「力学」も薬物の動態に関わってくるので、やっておいて損はないです。

「力学」は薬の輸送や圧力変化など
「力やエネルギーの基本」になるので、

復習しておくと薬物動態学や製剤学の理解がスムーズになるメリットがあります。

「力学」でおさえるべきポイント
  • 運動方程式(F=ma)
  • 仕事とエネルギーの関係
  • 圧力や浮力

力学の基本がわかると、薬学部の物理計算がグッと楽になります。

高校物理復習のやり方3選

薬学部の物理は「広く浅く」でOK。
無理に全部覚える必要はありません。

次の3つの方法を組み合わせて、
効率よく復習するのがおすすめです。

① 高校の教科書・参考書をざっくり見る

まずは高校の教科書や参考書をパラパラとめくって、全体のイメージをつかむところから始めましょう。

細かい計算問題や難しい応用問題に
悩む必要はありません。

高校物理の参考書を見返すときのポイント
  • 図やイラストを眺める
  • 重要ワードだけチェック
  • 「なんとなく理解」で十分

図やイラストを見たり、見出しをチェックするだけでも十分効果があります。

「こんな内容だったな〜」と思い出すだけでも、大学の授業がぐっと理解しやすくなりますよ。

参考書を新しく用意する場合は、受験生向けのガチな物ではなく初心者向けのわかりやすい参考書を選ぶと良いです。

次に挙げる2冊は、物理が苦手な人向けに1から解説した参考書になっています。

どちらもイラストを多用しているのが特徴で、物理が苦手な人でもとっつきやすくなっています。

「橋元の物理基礎をはじめからていねいに」は、

まるで授業を受けているかのような進め方で解説してくれています。

参考書の厚さはこっちの方が薄いので、個人的にはこっちで良い気がします。

「宇宙一わかりやすい高校物理」は、
とにかくイラストをたくさん使っている
参考書です。

「学校の教科書のような、文字ばかりだと頭で全然イメージできない…。
だから物理は何やっているのかわからなくて苦手…。」

という人にオススメです。

② 大学の教科書やレジュメを先にのぞき見

大学の教科書を先にパラパラと見ておくのは、実はとてもおすすめの方法です。

というのも、大学の教科書にも高校で習う内容がそのまま載っていることがよくあります。

特に「物理化学」の最初の章や「熱力学」「電磁気」のまとめページは要チェックです。。

大学の教科書でチェックするべきポイント
  • 物理化学の教科書の最初の章
  • 熱力学や電磁気のまとめページ

どんな知識が必要なのかが自然とわかるので、復習のムダを大幅に減らせます。

もし教科書をまだ持っていない場合でも、授業で配られるレジュメや資料を確認するだけでも十分参考になります。

大学の出題範囲を把握してから高校物理に戻ることで、効率的に勉強を進めることができますよ。

教科書の「目次」や「巻末索引」から高校物理で習った単語を調べると、意外と載っています。

③ YouTubeやアニメ動画でイメージ学習

難しい公式をいきなり覚えるよりも、
まずはイメージをつかむことが大切です。

動きのある動画やアニメーションは
理解しやすく記憶にも残りやすいので、

物理が苦手な人は動画で勉強するのが
効果的です。

「参考書を読むよりも、授業形式で人の話を聞いた方が頭に入りやすい!」

というタイプの人には特におすすめです。

最近はYouTubeや学習アプリでも
わかりやすい解説動画が豊富にあるので、

スキマ時間のスマホ学習にも
ピッタリですよ。

まとめ:薬学部の高校物理、復習は本当に必要?

薬学部で必要な物理の知識は
限られています。

全範囲を網羅するのではなく、
ポイントを絞って効率的に学ぶことが
大切です。

高校物理の復習は「とりあえず」でOK!
  • 高校物理を全部復習する必要なし
  • 復習するなら、「力学」「熱力学」「電磁気」だけやれば十分
  • 基本的な部分だけ理解すれば十分(問題演習できるまで完璧にしなくて良い)

薬学部の物理は
「最初は苦手でも慣れるもの」です。

無理に完璧を目指さず、
「必要なところだけ効率的に復習する」が賢い戦略ですよ。

焦らず、少しずつ準備していきましょう!

以上、
「薬学部の高校物理、復習は本当に必要?」という話題でした!

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